この作品はあるサイトさんの企画で30分で仕上げた物です。
そのときから全く修正していませんのであしからず……

 

 

 

 


 初詣 速攻 By ゴ〜ヤ

 

 「シンジ〜早くしないと遅れるわよ〜」


 あるマンションの一室に響く声。

 玄関には『碇』と表札が掲げられている。

 シンジを呼ぶのは一人の美女、といっても年はもう40近いのだが…

 とにかくシンジの母、碇ユイがシンジを呼ぶ。


 普段ならシンジの幼馴染が朝一に起こしに来るのだが、今日は特別な日。

 さすがにそんな事させてあげられないという事でユイが起こしてあげているのだ。

 ちなみに、このユイの夫はテーブルに座り新聞を読んでいたりする…

 
 「シンジ、いいかげんにお……き…?」

 
 バンッ、と勢いよくシンジの部屋の扉をあけるとそこには袴を着ている息子の姿が…

 居合でもするのか腰に下げた木刀も持って構えている。

 ユイはそんなシンジの意外な一面を見て感動した。

 そしてその凛々しさのあまり抱きつこうとするのだった…


 「あれ、母さんどうしたの…?」


 自分の世界に入りこんでいたシンジが還って来た様だ。

 腰に下げていた木刀はどこかへ消えてしまっている。

 ユイはもしかして幻覚…?

 などと思っている。

 しかしシンジの姿はしっかりと袴姿だ。

 普段は低血圧なのかなかなか起きれないくせに、

 今日はしっかりと自分で起きている、天変地異の前触れなのか!?

 なんて母親らしくない非情な事を思っている。

 
 「別にどうもしないわ…
  
  早く行かないと日の出見れなくなるわよ、急いだら?」

 「うん、分かったお金は後で請求するから〜」

 
 出ていくにしては相応しくないそんなセリフに思わずユイは転びそうになる。

 妙な所でしっかりしているんだから…

 誰に似たのかしらねぇ…ともおもいつつ……


 『いってきま〜す』


 という息子の元気な声に微笑むのだった。

 


 「ユイ… 早くしないと、見れんぞ」

 「ハイハイ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだ日も上がりきっていない少し冷え込む朝。

 それだというのにマンションを出てみると結構人が歩いている。

 男の人は結構私服と言ったような感じだが、

 女の人はしっかりと着物を着ている。

 待ち合わせている人も多いのか数人のグループで話しながら方待っている人達もいる。

 
 シンジはそんな人達を見て少し微笑を浮かべると、待ち合わせている人がいる場所を目指す。

 


 「おそ〜い!!」
 
 「ゴメンゴメン…」


 別に待ち合わせの時刻に遅れた訳でもないんだが、まぁ女性の方が先に来ているのだから言われてもおかしくないか。

 シンジを待っていたのは女性が二人、

 一人は赤い髪と蒼い瞳が特徴の惣流=アスカ=ラングレー。

 普段つけているヘッドセットではなく違うのを付けている。

 もちろん着物、それも彼女に色の赤い色を着ている。

 もう一人は蒼い髪と赤い瞳が特徴の綾波レイ。

 こちらも自分の色なのか青の物を着ている。


 「二人共……綺麗だね…」


 その瞬間、アスカとレイは顔が一気に赤くなるのを感じた。

 前々から突発的に他人を褒める言葉を発して来たシンジだがこれは突然過ぎた…

 それも正面からの満面の笑み付だ。

 しばらく二人は動こうとはしなかった…

 

 

 

 「あの〜二人共… ちょっと歩き難いんだけど…?」

 「ダメ、私達を待たせた罰なの…」

 「そうそう、それに来た早々あんな事言われたんだし…」


 最初がシンジ、次にレイ、最後がアスカのセリフだ。

 ちなみになんでシンジがこんな台詞を言ったかと言うと左腕にレイが、右腕にはアスカが腕を組んで居るので、

 なかなか歩けないのだ。

 そして今は丘の上にある神社に向かっている途中、階段を上っているのだ。

 おかげでなかなか進まない。

 まだ朝早過ぎるせいなのかあまり人が多い訳でもないがやはり人目につくのだった…

 
 鳥居を潜って境内に入る。

 正面には昔から有りますと言わんばかりの木造建築の神社が…

 上りきったという感動を三人でかみ締めあっていると、急に周囲が騒ぎ始めた。

 日が昇り始めたのだ。

 三人は上ってきたほうを見ると遥か彼方、地平線から昇って来る太陽をじっと見つめる。

 他の人達は願い事でもしているのか手を合わせている人達もいる。

 三人は太陽が全部昇りきるのを見届けると賽銭箱のある所に向かう。

 同じ考えの人も多いのか結構その周りには人も多い。

 三人とも5円を財布から取り出すと箱に放り投げる。

 手を合わせる事二回。

 神に祈る。

 アスカは「シンジとずっと一緒にいられますように」

 レイも同じく「碇君と一緒にいられますように」

 シンジは「二人の仲がずっといいように」

 そして最後に全員同じ事を願う…

 


 『世界が平和であるように』と…

 

 

 

 

 

 あとかき

 つ、疲れた…
 
 30分(ちょいオーバー)でどこまで書けるかわからんかったけど…

 意外に書けた自分がいた事にビックリ。

 ちなみにEVAを使いましたが、

 一応サードインパクトが起こらなかった世界で、

 アスカ、レイともシンジに惚れてます。

 ほんとは二人共碇家に居候しているという裏設定有りだったりw

 細かい所もホントは書きたかった。

 描写にこだわり過ぎて、会話がないし…

 練習あるのみですねw

 では…

 

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