逃げた先、迎える者

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第四話









「碇 シンジといいます、よろしくお願いします」


いつか見た光景と殆ど変わらないな。

僕の目の前に座るのはこれから同じクラスになる人達の姿。

この人達と一緒に生活する事で、僕は変わることができるのだろうか……













リツコさんとの話し合いの結果、僕は一応学校へと通うことになった。

アルバイトの件はどうやら知り合いに頼んだところ承諾してもらったらしく、今日の放課後向かうことになっている。

そっちの心配よりもまずは学校か……

いつかあった嘗ての知り合いに出会うという杞憂は既に無くなった。

クラスのみんなの前に立ったときにざっと見てみたけれど知り合いの人なんて一人もいなかった。

正直ホッとした。

ただなんとなく向けられる視線が獲物を狙うハンターのような気がしたのは気のせいかな。

少しだけ怖い……


怖いとも言っていられないので、好奇の視線を向けられながらも与えられた自分の席へと向かう。

場所は窓側の列の一番後ろ。

殆ど存在としてはあまり注目されない位置であるので、少しだけ嬉しいところ。


あの時は端末授業だったっけれど、どうやら違うようだ。

基本的にはあまり変わらないみたいだからついていけるかな。

鞄に入れてきたものは、先日リツコさんから手渡された教科書等。

まずはそれを取り出して、机の中に入れて置こうかな。


鞄を机に置いて開けてみる。

中に入ってるのは与えられた新品の教科書。

同時に目に飛び込んでくるのは黒い毛。

…………毛?

何でそんなものが……


不思議に重い恐る恐る手を伸ばしてみる。

そのフカフカとした毛に手を伸ばせば、なんだか暖かな感触が。

なんだか気持ちがいいので何度も撫でてみる。

……撫で始めて気づいたけれども、なんだか動いているようだ。

掴んでみればしっかりと形があるのもわかるし少し形が変わるよう。

肉が付いているのかな。

とにかく、まるで生き物のような感触。


手だけで何物なのかを当てるのを断念して、手で隙間をあけて確認する。

覗き込んで見れば僕を見つめている一対の赤い瞳が。

……瞳?

なんとなく嫌な感じがしたので一度鞄を机の横にかけておく。


な、何でレンがいるの……!?

家で留守番をしているはずじゃ!?


そう、鞄の中にいたのは猫のレンだったのだ。

転校初日で猫を学校に連れてきたがばれたら一体どういうことになるのか……

考えてもわからないけれど、とにかくヤバイ!

休み時間が来るのを待ってリツコさんに相談するのがいいかもしれないな……









<懺悔>

すいません、こんなにも短くて。

そして今までのシリアス調を壊してしまって、ゴ〜ヤです。


なぜかこんな妙な作品になってしまいました、自分でも不思議です。

しばらくはこんな雰囲気で進んでいくかも。

ついでにアスカやレイが出てこないし、オリキャラ出すつもりもないから正直学校風景書いても楽しくない!

って事でのこの短さなんですけどね……

言い訳でしかないんですが。


早いことまともな5話目を書きたいです。

では……




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